荷路夫から

 ご挨拶 English

 

 福島県いわき市田人町荷路夫の明神山下。携帯がドコモ以外は 圏外になる、ご近所さんのホームページです。 まずはニジフって変わった地名ですよね。蝦夷の中に北方系ツングースのニブフ族というのがいたのですが、それと関係あるの かしら、と思っています。 明神山は里宮の祭神が出雲系の味鍬高根彦命(アジスキタカネノヒコノミコト)で、奥宮がその母上の多紀理姫といわれています。 また、坂上田村麻呂が敵将大高丸を祀ったのが、初めらしいです。地元の人たちは大高丸様あるいはタケ明神と呼び慣れ親しんで います。 その奥宮に東北大震災が起こる数年前から、少しずつお稲荷さんの狐のようなピンと耳を立てた動物の姿がまるで、警告するかの ごとく現れるようになりました。 明神山の麓に阿弥陀堂があり、その脇に地上に出ている部分だけでも1メートルはある石碑が埋もれています。それに刻まれた 建立年月日はなんと元文五年です。戦国時代です!そこには南無六地蔵尊と書かれています。この意味は菊池山哉の説を引用して 長くなるので、この次にしましょう。
 隣の鈴木さんは、専業農家の若者。日中の温暖差の激しいこの土地はおいしい作物の宝庫です。もちろん、放射能は一度も検出 されていません。今は苗づくり、収穫時にはおいしくて安全な野菜をお届けしますね。  里宮下の緑川ハツイさんは、山野草、薬草の生き字引。犬の病気も薬草を飲ませて治しちゃうすごい人です。遊生も口内炎で 困っていた時に、オトギリ草の焼酎漬をくださって、それをつけたらケロッと治ってしまいました。今。いわき市は原発立地地区 からの避難者が多くて、ただでさえ少ない病院がどこも満杯です。「だから、うちの家族はこれで治してやるんだ。明神山は薬草の 宝庫だ。」薬草の採取はこれからで、私たちも今度連れて行ってもらおうと思っています。
 以上、超ローカル的な情報をこれから順次お届けします。

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